大家族で暮らす住まい

私が物心ついてから結婚して実家を出るまで、8人で暮らしていました。

大家族で暮らす住まい

私が物心ついてから結婚して実家を出るまで、8人で暮らしていました

大家族で暮らす住まい
★ 62歳 男性
私が物心ついてから結婚して実家を出るまで、8人で暮らしていました。
当時はそれほど珍しくはありませんでしたが、今なら立派な大家族と言えるでしょう。
兄妹4人と両親、叔母、そしてお手伝いさんの8人です。
厳密にはお手伝いさんは家族ではありませんが、私が生まれるずっと前から一緒に暮らしていた人で、家族同然でした。
私の父親は商売をしていて当時羽振りが良く、敷地内に5部屋の建物、2部屋の離れ、そしてもう1つ母屋があり、そちらは9部屋でした。
若い人にはちょっと想像しにくいと思いますが、京都の古い町屋です。
母屋と離れというよりも、家が2軒並んでいるような感じです。
皆さんが想像するような大豪邸ではなく、とにかく大きいだけが自慢の古い家でした。
計16部屋もありましたが、私の部屋はありませんでした。
その当時、子供部屋はないのが普通でした。
私のお気に入りは唯一テレビがあった居間で、寝るのもそこで寝ていました。
私が小学生の頃、テレビは大変な貴重品で、うちはご近所でも真っ先にカラーテレビを購入し、昼間は近所の人が珍しいテレビを見に私の家の居間に集まってきていました。

私が建築の仕事を目指したのはこの家に住んでいたからです。
古くなった柱や屋根を見て、漠然と家をデザインしたいと考えました。
今では核家族化が進み、家もプライバシー重視になっていますが、本来家族に必要以上のプライバシーは必要ないはずです。
常に誰かの目が行き届く大家族で暮らす住まいは、子供が伸び伸びと成長する環境だと思います。